とあるアニメ背景会社の記憶
深夜の(そして早朝になる)ネガティブ大会
ちょっと気持ちが下がるハナシで大変恐縮なのですが、もう10年近く経つし、そろそろブログに吐き出しといても良いのではと思ったので書き記しておきます。
というか体調不良と深夜のネガティブタイムでつらいんや...出さしてください^p^
まだギリギリ学生だった時に、名目上はインターンという形で(実質すぐ労働するという条件で内定)1ヶ月ほどアニメの背景会社で下っ端をしてた事があるんですが、その時の呪いが未だに解けません。
主にチーフと自分の育成担当の人間が人間的におとなげない方々(笑)だっただけで、全員イヤーな人だったわけではないし、当時の自分はホントに会社のお脛齧りみたいな戦力外のお荷物だったので(チーフには先輩方が稼いだ金をもらってるんだぞとか言われたし、育成担当さんにも会社の猫たちの方が仕事してるとか言われてた)、余裕のなかったであろうあの会社に100%の非を求めるのはちょっと違うと思うんですが、でもやはり、思い返せば思い返すほどもっとうまいコミュニケーションの仕方があったんじゃないかと思ってしまいます。
チーフはもう単純に人格否定や恐怖で人を支配する典型的なお局さまだったので、性格が合わないの一点で納得できますが、育成担当、おめーはダメだ。の気持ちが今なお自分の心を蝕み続けています。
出された課題がこなせるうちは穏やかでした。
おぼろげだけど優しく接してくれていたと思うし、うまくできていれば褒めてもくれていた気がする。
でも一人では行き詰まり、教えられても方法が合わず課題が指定時間内にこなせないようになってくると、無表情で淡々とした態度に急変、自問自答させる形でのお説教が毎日30分。
自覚しているのに原因を復唱させられるんですよ。何十回も。ずっと立たされたまま。
そんな事はわかっている。力不足を不甲斐ないとも思っている。でも現段階の自分にできる解決方法が思いつかない。貴女に教えていただいた方法ではこなせなかった。別の解はないのか。
そんな事を考えても現場(と担当)の雰囲気はその提案をする事を許さず、口ごたえしたり気が利かない行動をすればチーフとタッグを組んで脅されいつもより怖い目に合い、これが我が軍のやり方だとでもいうような姿勢はまるで一種の洗脳でした。
私が入る前に1番下だったであろう人達もびくびくしながら生きていたように思います。掃除の引き継ぎをしてもらった時も、始業時間超えてしまってチーフに怒られた際自分だけに責任押し付けられましたし...。辛い思いしてきたんでしょうね。
美監さんには新人扱いしないとは言われていたけど、担当さんの教えはどちらかと言えば見て技を盗め系の教育方針。
基本は作業時にただ課題だけを出して、サーバーの素材を見て勉強するなり周りの先輩の作業を覗かせていただくなりしろといい就業時に報告を聞くだけの放置型。
しかも勉強の時間は課題の時間に含まないとのこと。勉強しながらやったら課題をこなす時間が足りず怒られるし、勉強しないで自前でなんとかしようとするとスキル不足で当然課題はこなせない。かといって居残りはさせてもらえず定時に帰らないと怒られる。業務中に先輩方に質問をしようにも、タイミングを見ないと怒られるし、そもそも話しかける隙がない。談笑している時に話しかけるとちょっと嫌な顔もされる。諸々の矛盾について担当さんに質問しても「業務時間内にやるんだよ!」の一点張り。いや...課題の時間に勉強時間は含んでないって言いましたよね.....。普通に業務時間MAXの量出してたじゃないですか....。
じゃあ朝勉強すればいいと言うものの、会社には始業の1時間くらい前からしか入れない上に、下っ端(引き継ぎ後はほぼ自分1人)は事務所のアパート二部屋の掃除・洗濯・ゴミ出し・給湯管理・猫のゲロ掃除と朝からやること満載。勉強時間が取れても腰を据えて勉強できるのは15分ほど。必死に動いて30分で朝のローテーションを終わらせても、洗濯物、洗い上がったら干さないといけないですからね。もう素材ちょっと覗くだけで終わりですよね。
さらに先輩たちは始業ギリギリにならないとこないのに質問とか「どないせえっちゅうん。」とは思うものの、当時は担当さんに相談しても「どうすればって....がんばってやるんだよ!」としか言われませんでしたし、他の人に出来たなら確かにがんばれば出来るはずだと思ってましたし、まともに社会に出たことがない素直すぎる純粋な奴(典型的な真面目いい子ちゃん)だったので、データの件でいじめみたいな引っ掛けをされた時でさえも「はぁ??」とならず単純に「自分がダメな子なんだ」と思ってひたすら愚直に仕事に慣れようとしてました。
今思えば自分が詰まってる現場を担当さんは観察していないので、最初に提示される方法以外の解をその担当さんが思いつくはずがないし、そもそも担当さんは担当さんの仕事で手一杯で、人を見る余裕なんてなかったんでしょうね。引っ掛けやチーフとのタッグ圧力も、仕事のストレスのほんの憂さ晴らしだったのだと思います。
でも上からの命令だから、担当さん自らは育成ギブアップができない。己の価値も落とせない。
だから精神的に追い詰めていって、終いには「できないなら仕事はやらない、仕事がないなら帰れ。帰らないなら仕事をしろ。でもお前に仕事はやらない、自分のケツは自分で拭け。ケジメをつけるべきだ。なんて言ってるかわかる?辞めろって言ってるんだよ」なんて事を言って自主退社のような形を取らせたんだと思います。
立場を考えると同情の気持ちもありますが。あの言葉は多分、誰になんと言葉をもらおうとも一生忘れる事はできないでしょう。ほぼ10年経っても未だに定期的にぶり返すんですもの。本当に呪い以外のなにものでもないです。
それだけならまだしも、極め付けは辞める際の集団面接(袋叩き)。
美術監督さんなんて言ったと思いますか。
「久しぶりにガッツのありそうなやつだから、絶対逃すなよ」と担当さんには言っていたそうです。
それを聞いてびっくりして、思わず監督の隣の担当さんを見ました。
まるで親に、都合の悪い嘘をついて味方についてもらっている子供のような表情で、斜め下へ目を逸らしていたんですよ。元教師が聞いて呆れる様でした。
完全に嵌められてたんですよ。
そんな光景見ちゃったら、もう、事実を否定する気も失せるじゃないですか。そこで「そんなの聞いてない、辞めろと言ったのは担当さんだ」と言ったところで、辞めない場合はその人たちと同じ職場で働かなくちゃいけない訳で、信頼関係もクソもない状態で得られるものもないだろうと思うし、もうその頃には爪も荒れまくって、毎朝家を出る時には死地に向かう心持ちで無意識にボロボロ涙を流すような精神状態だったので、流石にここは立ち向かわずに逃げなければと思いすべての言葉を飲み込みました。
監督さんからは自分に対する不当な評価は感じられず、純粋に約束を違えて辞めることへの静かな怒りと、最後は、どうか筆は折らないでねみたいな激励の言葉と笑顔でした。
嘘をつかれて追い出された悔しさと、もっと学びたかったという悲しさと、少しでも会社に貢献できるようになりたかったという不甲斐なさで胸がいっぱいで、せめて最後だけでも自分に出来ることで忠義を尽くそうと思いキッチンの水垢から会議室のホコリまでピカピカに掃除をして、社員さん全員に頭をさげ挨拶をして会社を後にしました。ガン泣きしながらの挨拶に戸惑う人も結構多かったですが、涙を止める術がなく、お見苦しい顔を見せたと思います。
とはいえもう10年近くも前の事なので
もしかしたら環境も変わってるかもしれませんね。
しばらくぶりにネットの情報を見る限りではあれから一向に人は増えていないようですので一抹の不安は残りますが、これ以上自分のような精神ズタボロにされる人間が出ないよう、あの人たちが人に優しく接する事ができるようになっいる事を祈るばかりです。
これでこの話も供養できるといいな。たとえ愚痴でも形に残した事で、来年くらいにはいいかげん呪いが解ける事を願います。